アルミの溶接加工を行わない方がよい3つのパターン
アルミ素材の形状や状態によって溶接を行わない方がよい場合があります。
そういった場合、弊社では溶接レスでの製作をご提案させていただいています。
溶接レスとは、設計段階では溶接が必要と考えられていた製品を、曲げ、組み立て等により製作することを指します。
そこで、この溶接レスでの製作が最適な3つのパターンをご紹介します。
1.板厚が薄い場合
通常の薄板であれば、レーザーによりアルミの溶接を行うことが可能です。しかし、板厚0.8mm以下の薄板の場合は、アルミの溶接を行うと穴が開いてしまったり歪みが発生する恐れがあります。ちなみに、ステンレスの場合であっても板厚0.5mm以下だと、同様に溶接時に穴が開いたり歪みが発生する恐れがありますので注意が必要です。
2.長い距離の溶接が必要な場合
長い距離の溶接が必要な場合、アルミが溶け落ちたり歪みが発生する恐れがあります。具体的には、500mm程の長尺溶接の場合は、高い技術を持った加工者であっても綺麗なアルミ溶接を施すことは困難です。ただ、ステンレスの場合は、溶接への耐久性が高いためピッチ溶接等に変更することで綺麗に溶接することが可能です。
3.アルマイト処理済みの場合
アルマイト処理済みのアルミを使用する場合、溶接を行うと熱によりアルミが変色する恐れがあります。後処理として綺麗に磨いたとしても、変色した色を取り除くことは困難です。
上記の3つのパターンに該当する場合は、溶接レスでの製作を検討してみてはいかがでしょうか。
アルミ溶接板金.comでは、お客様のご要望をお伺いし、溶接レスでの製作をご提案することが可能です。
アルミ溶接に関することお困りごとがございましたら、お気軽に弊社にご相談ください。
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